2025/04/18 17:28

唯一無二の大きなまぁるい尾ひれの持ち主、マナティーです。
海牛目であるマナティー(とジュゴン)は、近蹄類という現在のハイラックスの祖先から分岐したことが分かっています。
その後、同じ系列であるゾウの仲間と分かれ、水中で生活するよう進化してきたのです。

アメリカ大陸の東部やアマゾン、西アフリカの河川や湖沼に暮らしている野生のマナティーを、日本にいる私たちが目にする機会はないです。
しかし、奇跡的に、今ならまだ、日本の水族館を巡れば、アメリカマナティー、アフリカマナティー、アマゾンマナティーの全ての種に会うことができます。今ならまだ。

マナティーに会いに行ってほしいなぁ。
日本に連れてこられて、小さな水槽の中で何十年も過ごし、それが彼らにとってどうなのかは知る術がありません。

でも、彼らの生きている姿を実際に見ることで、その存在に関心を持ってほしい。
そして、私たちと同じ祖先から私たちとは別の進化を選んできた多様な生物が、私たちと同じ時代を生きていることを知ってください。

マナティーを始め多くの野生動物が、人間の経済活動により生息地や食料が激減して窮地に追い込まれています。
少しでも彼らの現状を知ってください。私たちは同じ地球上の生物で、彼らの身に起こることは自分達にも起こることなのです。

そんな思いで作ったペンダントです。